謙虚?卑下?
こんにちは、柳木イドムです。
皆さんは謙虚な姿勢を心掛けていますか?
しかし、謙虚な姿勢をしているつもりが、それは相手を不快にする卑下の姿勢になっていたりするかもしれません。
今回は「謙虚と卑下」についてお話しさせて頂きます。
卑下?謙虚?
それでは早速「卑下と謙虚」の違いについて説明したいと思います。
突然ですがクイズです。
何か得意な事を「上手だね」と褒められ、そのお返しとして次の様に話しました。
「私なんて全然下手ですよ~」
さて、こちらは謙虚と卑下のどちらに当てはまるでしょうか?
・・・
皆さん分かりましたでしょうか?
こちら実は卑下になるのです。
なぜ卑下になるのかの説明の前に、そもそも卑下と謙虚の言葉の意味について振り返ってみましょう。
卑下を検索すると「自分をあえて低い位置に引き下げてへりくだる事」そして謙虚は「自分を偉いものと思わず、素直に他に学ぶ気持ちがある事」といった説明が出てきます。
卑下の説明の「自分をあえて低い位置に引き下げてへりくだる事」と、謙虚の説明の「自分を偉いものと思わず」の部分は同じ様で実は大きく違うのです。
まさにここが卑下と謙虚の違いの部分ですね。
さてこの違いは何なのだという話ですが、この違いは「自分を悪く言っているかいないか」です。
クイズで言った「私なんて全然下手ですよ~」は「自分なんてまだまだ」という思いから出た言葉ではありますが、自分の事を下手だと悪く言ってしまっているのですよね。
しかし、謙虚な返事は自分を悪く言う言葉を使う事はありません。
例えば「ありがとうございます!そういってくださると嬉しいです」といった感じですね。
卑下と謙虚の違いについてまとめると、自分を悪く言ってしまうのが「卑下」、自分を悪く言わず素直に褒められた事を喜ぶのが「謙虚」という事になります。
卑下の問題?
先程は卑下と謙虚の違いについて説明させて頂きました。
ここからは卑下した時に起きる問題についてお話ししていきます。
日本は謙虚や謙遜といった、自分の力を自慢をしない風潮を良しとしている文化である為、皆さんも謙虚、もしくは卑下の姿勢をよく取っていると思います。
しかし、謙虚のつもりで取った卑下の姿勢ではある問題が起きる可能性があるのです。
その問題とは「褒めた相手を不快な気持ちにさせてしまう」というものです。
それでは、どうして不快な気持ちにさせてしまうのか説明していきます。
褒められた時に謙虚のつもりで自分を卑下してしまうと思います。
けれども、その卑下は褒めてくれた相手の気持ちの否定になってしまうのです。
ざっくり言えば「上手!」と言ってくれたのに「いいや下手だよ!」と否定しながら言い返している様な感じですね。
せっかく褒めて下さったのに、相手を嫌な気持ちにさせてしまうのは申し訳ないですよね。
謙虚のつもりで、相手の気持ちを否定してしまう卑下の姿勢を取らない様に気を付けていきましょう。
まとめ
・謙虚と卑下は似て異なるもの。
・卑下は相手の否定になる可能性がある。
今回は「謙虚と卑下」についてお話しさせて頂きましたが、ここまでご覧頂きありがとうございました。
「自分なんて全然まだまだなのになぁ」と心の中で思っていても、相手を傷つけない様に「謙虚」な姿勢でいたいですね。
昔「一緒だと仕事が捗る」と褒められたのに「気のせいです」と卑下してしまった、柳木イドムでした。